これから3DCG業界を目指すなら、何を基準に探すでしょうか。どうせ目指すなら大企業?いや、あんまり、自信がないから中小企業?実は大企業と中小企業とでは、仕事内容に大きな違いがあります。今回はその違いを紹介していきたいと思います。
インフラの充実度が違う
3DCGは大変手間がかかります。全ての工程それぞれがちょっとやそっとでは終わらない作業量です。うまくやらないと残業です。ですが、大手企業は違います。大変便利なツールが沢山そろっており、通常なら何時間もかかる作業が数分で終わります。こういったツールがそろっているということは、単に残業を減らせるだけでなく、デザインの部分により多くの力を注ぐことが出来るというメリットがあります。デザインが一番楽しい部分であり、そこに集中してより良いものを作る。これが理想です。
ただ1つデメリットがあるとすれば、便利ツールがないと何も出来ないとなってしまうことです。1度でいいから地道な作業も経験しておくといいでしょう。
何でも屋か専門家か
会社によりますが、一人ひとりの作業分野が変わります。中小企業はジェネラリスト(何でも屋)で大手企業はスペシャリスト(専門家)です。
まず、中小企業は従業員が少ないので、一人でいくつも工程を担当しないと仕事がまわりません。例えば、「他は何もできないけど、モデリングなら誰にも負けません!!」という人がいるとします。3DCGの作業はモデリング(UV展開・テクスチャ・質感設定などをセットとしても)の他にセットアップやアニメーション、エフェクト、コンポジットなどの工程があります。つまり、モデリング作業が終わってしまったらその人は役立たずです。よって、何かに特化している人より、何でも出来るジェネラリストが求められるわけです。
大手企業は逆に従業員が多いので分業です。モデリング担当、アニメーション担当、セットアップ担当などに分かれて作業します。単純に考えて、作業工程それぞれでいい仕事をすれば、より良い作品が出来るわけです。つまり、それぞれの分野に特化したスペシャリストが求められます。
あくまで参考程度に
CG業界の就職活動で、大手企業か中小企業かという基準で考えるなら、上記のこと意外に大手の方が残業時間比較的少なかったり、給料が良いなどもあります。とはいえ、必ずしもそうではないし、他にも気にするべきこともあるので、あくまで参考程度に見てもらえるといいでしょう。