ウェイトが塗れない・戻る・消えるはこれが原因
ウェイトが塗れない・戻る・消えるはこれが原因【Mayaリギング】



スキンウェイトペイントツールに関するトラブルをまとめます!

ウェイトが塗れない・戻る

ウェイトペイントツールで塗ったはずが再選択した瞬間に戻っている、消したはずが戻っているという現象が起きることがあります。

これはインフルエンスの移動先・移動元をロックしていることにより、ウェイトが移動しようがない状態にしてしまっていることが原因です。

一つの頂点には複数のインフルエンス(影響しているジョイント)がウェイト値を持つことがありますが、必ずその合計値は1.0になるという決まりがあります。

合計値が必ず1.0になるということは、ある頂点に付いているAというインフルエンスのウェイト値のみを編集するにしても、Aにプラスした分は他のインフルエンスからマイナスしなければならないし、Aからマイナスした分も他のインフルエンスにプラスする必要があります。

例えばそのある頂点がA以外にBとCのウェイト値を持っていた場合、BとCをロックしていたとするとAはウェイト値を上げることができません。

または、Aのウェイト値を下げるにしてもBとC、もしくはウェイト値を持たない他のインフルエンスを含めた全てをロックしているとできません。

ウェイト値を移動できない状態で編集しても、ペイントによる色の変化は反映されるので編集できているように見えるのですが、編集インフルエンスを切り替えたときに元のペイント状態にリフレッシュされるので、編集が戻ってしまったように見える訳です。

ウェイト値がバグる(消えたり・変な所に飛んだり)

付けたはずのウェイト値が消えていたり、逆に付けたはずのないインフルエンスのウェイト値が付いていたりすることがあります。

原因は以下の3つです。

■ウェイト値を持つインフルエンスをロックして調整している

■ウェイト値を1.0持つインフルエンスを編集してしまった

■最大インフルエンス数の保持を設定している

上二つは以下の記事でもまとめましたが、これにより付けたはずのないインフルエンスのウェイト値が付いているという現象が起きます。

調整を楽にするスキンウェイトペイントの使い方【Mayaリギング】 

 

最大インフルエンス数の保持は一つの頂点に付くインフルエンスの数をリアルタイムで制限する設定です。

例えば、最大インフルエンス数を3に設定し保持の設定をオンにすると、ある頂点に対して4つ目のインフルエンスのウェイト値を追加すると元から付いていたインフルエンス3つの内どれかがごっそり0になり、追加したインフルエンスに全て移ります。つまり、最大インフルエンス数が3つに保持された訳です。

この設定の挙動を知らないで設定していると、調整したはずのウェイトが急に消えたもしくは編集したときよりウェイト値が強くなるバグのように感じるのです。

 



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